戦略実行力を高めるWAgile経営

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戦略実行力を高めるWAgile経営

除村健俊 著

刊行年月 : 2026/09/29

税込定価 : 2,530円(本体2,300円)

判 型 : A5判・並製

ページ数 : 192

ISBN : 9784495542191

■内容紹介

「AI時代の不確実性に挑む、戦略実行力を鍛える経営書」
―――――――――PMI日本支部前会長 端山 毅氏推薦

なぜ、優れた戦略は現場で実行されないのか
アジャイルを導入したのに、品質が落ち、現場が疲弊する。
ウォーターフォール開発とアジャイル開発を併用しているのに、組織がかえって混乱する。
その原因は、開発手法ではありません。
組織の「意思決定の前提」が分断されていることにあります。

ウォーターフォールは「確実性」を、アジャイルは「柔軟性」を前提とした開発プロセスです。
異なる前提を持つ二つの手法をそのまま併用すると、経営と現場、企画と開発、品質とスピードの間に、「思想・組織・プロセス・制度・情報」の5つの分断が生まれます。
そして、この分断こそが、手戻り、部門間対立、そして戦略が実行されない根本原因なのです。
本書は、この問題を解決するために、「開発プロセス=意思決定構造」という新しい視点を提示します。

日本IBM、米国IBM、リコーで製品開発と組織改革に携わり、現在は大学・大学院でプロジェクトマネジメントと技術経営を教える著者が、実務と研究の知見をもとに、ウォーターフォールとアジャイルを統合する新しい経営モデル《WAgile(ワジャイル)》 を体系化しました。

本書が提案する5つの革新
1.開発プロセスを「意思決定構造」として再定義
プロセスを単なる作業手順ではなく、「誰が、いつ、何を根拠に判断するか」を定める組織の意思決定構造として捉え直します。
2.戦略と現場をつなぐ意思決定フレームワーク
OODA・OKR・KPIを統合し、経営から現場まで一貫した意思決定を実現する新しいマネジメントモデルを提示します。
3.柔軟性と確実性を両立するWAgile開発プロセス
価値探索(アジャイル)と価値実現(ウォーターフォール)を、「ゲート審査」によって分断なく接続。不確実性に応じて意思決定の前提を切り替える新しい開発プロセスを解説します。
4.知識を組織の資産へ変える「堅牢な成果物」
仮説、判断理由、学習結果を構造化し、プロジェクトを越えて再利用できる共通情報基盤を構築。組織学習を加速させます。
5.AI時代の新しい経営モデル「AI-Driven WAgile経営」
生成AIやAIエージェントを単なる業務効率化ツールではなく、組織知を活用して人間の状況認識と意思決定を支援する「次世代経営意思決定支援システム」として位置付けます。

本書は、こんな方におすすめです
• 戦略実行力を高めたい経営者・経営幹部
• アジャイル導入の壁に直面しているマネジャー・現場リーダー
• 確実性と柔軟性を両立した開発プロセスを構築したい開発責任者・プロジェクトマネジャー
• AI時代にふさわしい組織改革と経営モデルを模索するすべてのビジネスリーダー
• クライアントに組織を活性化させる提案をしたいと考えている経営コンサルタント

「戦略を持つ企業」から、「戦略を実行できる企業」へ。
本書は、開発手法の本ではありません。
組織の意思決定を設計し、戦略を実行できる組織をつくるための、新しい経営書です。

★著者提供:概要の音声解説はこちら ↓
https://www.youtube.com/watch?v=jB0Zi9iJ_EQ

除村健俊(よけむら・たけとし)
サイバー大学IT総合学部教授。PMI日本支部理事。1981年、横浜国立大学大学院情報工学専攻修了、1988年、米国ブラウン大学大学院情報科学専攻修了、日本IBM(エグゼクティヴ・プロジェクト・マネジャー)、リコー(理事)を経て、2018年、芝浦工業大学システム理工学部博士課程・機能制御システム専攻修了、同年、芝浦工業大学システム理工学部特任教授に就任。2022年より現職。
受賞歴:米国IBM Project Management Center of Excellence Award(1999年)、日本IBM・大和研究所PM論文大会最優秀賞(2006年)、日本工学教育協会工業教育賞 論文・論説部門(2021年度)、芝浦工業大学教育賞、日本工学教育会JSEE Award(2022年度、2025年度)。
著書:『大学のデジタル変革 DXによる教育の未来』(共著、東京電機大学出版局2022年)他、論文多数。

■目次

本書の読み方と構成
本書が提唱する新しい「WAgile」の考え方は、ソフトウェア開発だけでなく、ハードウェア開発やサービス事業など、価値創出を伴うさまざまな事業に適用することができます。
読者の皆さんは、自社への適用を意識しながら読み進めてくだされば幸いです。
本書は以下の5部構成で展開します。
第1部:戦略実行を支える開発プロセスの本質(第1~3章)
第2部:戦略実行を阻む分断の構造 (第4~6章)
第3部:WAgile 意思決定フレームワークの設計(第7~8章)
第4部:WAgile 開発プロセスの実践 (第9~11章)
第5部:WAgile 経営への発展とAI時代の戦略実行(第12~14 章)