カウンセリングの技術

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クライアントの信頼を深め 心を開かせる

カウンセリングの技術

今泉 智樹 著

刊行年月 : 2017.05.16

税込定価 : 1,650円(本体1,500円)

判 型 : 四六判・並製

ページ数 : 216頁

ISBN : 9784495536619

■内容紹介

本当に役に立つカウンセラーとして活躍するために

いくらカウンセリング理論を学んでも、いざクライアントを前にすると、自信が持てず、
どうしていいかわからないというカウンセラーの卵は少なくありません。
せっかく人の悩みを解決しようとカウンセラーを志したのに、そこで挫折してしまうのはとてももったいない話。
本書では、自らそうした経験をし、失敗や苦労を重ねながらもプロのカウンセラーに成長し、現在も活躍を続ける著者が、余すところなくその本質とノウハウを伝授します。

アドバイスはいらない!
悩みの原因を引き出すだけでいい

今考えると、私はカウンセリングを始めた当初、心理カウンセリングというものを大きく勘違いしていたように思います。「100人いたら、100通りのやり方がある―カウンセリングとはそういうものである」。そう思っていたのですが、実は、これが大きな勘違いだったのです。たしかに、人の悩みは百人百様です。どんなに仲がよくても、考え方が同じでも、兄弟でも双子でも夫婦でも、みんな一人ひとり違う経験をして今があるのです。誰一人、自分とまったく同じ経験をしている人はいません。だから、悩むポイントも人それぞれなのです。
当時の私は、そんなさまざまな悩みを持つクライアントに対して、何か役に立つアドバイスをしようとしていました。「心理学的に言うと……」。そんなアドバイスを行なうことで、クライアントに喜んでもらいたい。悩みを解決してもらいたい。でも、今ならわかります。そんなアドバイスや経験則では、人は変わらないのです。悩みも解決できません。
これまで、たくさんのクライアントと話してきてわかったことは、すべての悩みの原因はクライアント自身の中にあるということです。そして、クライアントの中にあるその原因が見つかったとき、クライアントに大きな変化が現われます。だから、カウンセラーはただそれを引き出すだけでいいのです。
自分の中にある悩みの原因が見つかったとき、人は本当に癒され変わることができるのです。

ということで、この本では、私がこれまでのたくさんのカウンセリング経験の中で身につけたクライアントの悩みの原因を見つける方法をお伝えしたいと考えています。
私はこの方法に気づいたとき、自分のカウンセリングが大きく変わったことを実感しました。
そして、クライアントの反応もまったく違うものになりました。
でも、それは決して難しいテクニックなどではありません。ひとつのパターンを繰り返すことで、クライアントの悩みの原因が浮き彫りになる、そんな簡単な方法なのです。
「はじめに」より

■目次

1章 間違いだらけのカウンセリング理論
聞き方がわかってもカウンセリングはうまくいかない/カウンセリングはケース・バイ・ケースではない/目的をはき違えたカウンセリング/気づきが生まれるとはどういうことか?/カウンセリングの本当の目的

2章 これだけ知っておけばカウンセリングはうまくいく
カウンセラーはバカになれ!/クライアントはウソつき/クライアントの思い通りに話をさせてはいけない/カウンセリングは「現場検証」である/悩みは繰り返される

3章 潜在意識を味方につけろ!
潜在意識とはいったい何か?/潜在意識は二つに分類される/潜在意識は何歳までにできるのか?/潜在意識の特徴

4章 カウンセリングの事前準備
カウンセリングの根本原則/カウンセリングは申込み段階から始まっている/カウンセラーの事前準備/カウンセリング 最初の一言/しりとりカウンセリングで現場検証/カウンセリングには二つのステージが存在する

5章 カウンセリングの進め方
カウンセラーに必要な三つの基本的考え方/カウンセリングの具体的な進め方/現場検証はなぜ必要なのか/現場検証のための質問1「最近、いつそれを感じましたか?」/現場検証は総論でなく各論で/現場検証のための質問2「それって、どういうことですか?」/悩みの原因はどこにあるのか?/カウンセリングを成功させる三つの質問

6章 PFC分析シートで自分を知る
脳の仕組みを理解する/脳の構造/心の仕組みを理解する/書き換え法(状況確認と感情分析)/感情には四つの種類がある/自分の状況(身体反応・行動・思考)に気づく/反対思考を作り出す

7章 PFC分析シートによる「書き換え」の方法
感情に影響を与える「思考」を持つことのメリット・デメリット/思考が湧き上がる理由(事実を確認する)/反対思考の理由(事実のみ)/友人、尊敬する人、神様だったら……/友人から相談されたら……/新しい思考を作る

8章 PFC分析シートを使った事例検証
事例検証1 自分の責任回避に懸命なPTA会長に腹が立つ/事例検証2 母が私をコントロールしようとするのです/事例検証3 夫から、離婚してくれと言われています

9章 カウンセラーに求められるもの
カウンセラーにとって一番大事なもの(何のために生まれてきたのか?)/最後に

【著者紹介】
今泉智樹(いまいずみ ともき)
一般社団法人日本こころカウンセリング協会代表理事、心理カウンセラー
1968 年、佐賀県生まれ。高校、大学と体育会のラグビー部に所属し、1992 年中央大学を卒業。同年、福岡を本拠地とする地方銀行に入社。福岡、大阪、長崎等、さまざまな営業店を経験する。その他、2 年間プロジェクトマネージャーとして独立行政法人への出向や銀行の組合執行部に専従として在籍していた時期もある。銀行在職中に、自身がパニック障害を経験。それをきっかけに、ヒプノセラピーという心理療法に出会い、パニック障害を克服。その後、18 年間勤務した銀行を退職し、心理カウンセラーとしての活動を開始する。
心理学を学んで十数年、1000 名以上のクライアントの悩みに寄り添う中で、心理カウンセリングの必要性を実感。現在は、ヒプノセラピーを専門に、とくに「自分に自信がない」というクライアントの自信を取り戻すカウンセリングには定評がある。カウンセリングは病んだ人が受けるものという誤解を解き、自分のメンテナンスのためにカウンセリングを受ける、そんな日本を作ることが現在の目標。