ケインズの経済学と現代マクロ経済学
ケインズの経済学と現代マクロ経済学
大矢野 栄次 著
刊行年月 : 2018.09.27
税込定価 : 2,750円(本体2,500円)
判 型 : A5判変型判・並製
ページ数 : 240頁
ISBN : 9784495442910
■内容紹介
ケインズの経済学と「ケインズ革命」を再検討する!
現代経済学の流れのなかで、唯一、現代の世界経済の考え方と経済政策の方向性を変革しうるのが「ケインズの経済学」であり、「ケインズ革命」の再認識であると考える著者のこれまでの経済学理解に対する再考察を行う。
■目次
プロローグ
1. 経済学の生い立ち
2.資本主義経済の理想の状態としての自由放任主義
3.グローバリズムと市場の暴走
4.市場規模と分業の程度を決定するのは, 資本量であること
5.本書の目的
第1章 ケインズ革命
1.ケインズ革命
2.ケインズ経済学とマクロ経済学
3.大恐慌の経験とケインズ経済学
4.動学的分析の必要性
5.資本の概念
6.ジョン・メイナード・ケインズ
7.投資家としてのケインズ・美人コンテスト理論
8.今日の日本経済における失業問題
第2章 ケインズが「古典派」と呼んだ新古典派経済学
1.古典派経済学における雇用理論と雇用政策
2.古典派経済学の「貸付資金説」
3.市場原理は社会的余剰最大化モデル
4.ケインズ経済学と新古典派経済学
第3章 ケインズの有効需要の原理
1.ケインズの有効需要の原理
2.有効需要の決定と安定性
3.総需要関数の性質について
第4章 有効需要の原理と有効需要政策
― 有効需要の理論(Z-D分析)から国民所得決定式(45度線分析)へ―
1.有効需要の原理
2.有効需要拡大政策
3.限界消費性向と乗数
4.ケインズの有効需要拡大政策の新しい展開
第5章 国民所得決定式とケインズ乗数
1.現代マクロ経済学の流れ
2.ケインズ経済学からケインジアンの経済学へ
3.ケインジアン・クロス(45度線の理論)
4.ケインズ経済学との相違
5.カルドアの消費関数
6.消費関数論争とケインズの消費関数
7.インフレ・ギャップとデフレ・ギャップ
第6章 ケインズの投資誘因と利子論
―資本の限界効率と流動性選好の理論―
1.資本の限界効率
2.資本の限界効率と投資関数の導出
3. IS曲線の導出
4.ケインズ的景気循環理論
第7章 流動性選好の理論
1.古典派経済学における貯蓄と投資の関係
2.古典派の貸付資金説批判としての時間割引率
3.貨幣理論と貨幣数量説
4.新貨幣数量説
5.ケインズの流動性選好の理論
第8章 一般均衡体系としてのマクロ・モデル
―IS・LMモデル―
1.予算制約条件とワルラス法則
2.ケインズ的マクロ・モデルとワルラス法則
3.ケインズ的IS・LMモデル
4.貨幣市場の均衡条件
5.生産物市場と貨幣市場の同時均衡
―IS・LMモデル―
6.比較静学分析
7. IS・LMモデルの限界と経済学の停滞
第9章 公共事業の意義とケインズ経済学
―社会資本と公共事業・ポリシー・ミックス―
1.政府の機能としての社会資本建設
2.公共事業の経済効果
3.財政政策
4.ポリシー・ミックス
5.ピラミッド建設の意義―再考察―
6. 3.11の復興の経済政策
第10章 開放体系としてのケインズ経済学
1.開放体系の有効需要の決定
2.開放体系マクロ・モデルの有効需要決定式
3.開放体系マクロ・モデルの各乗数
4.国際的な投資関数の導出について
5.海外への金融投資の説明
エピローグ
1.市場均衡理論がない日本の経済学
2.日本の経済学
続きを見る…
<著者紹介>
大矢野 栄次(おおやの えいじ)
愛媛県生まれ
1974年 中央大学経済学部卒業
1977年 中央大学大学院経済学研究科修士課程修了
1982年 東京大学大学院経済学研究科博士課程修了
現 在 久留米大学経済学部教授
<著書>
『安売り卵の経済学』(同文舘出版、1986年)
『現代経済学入門』(同文舘出版、1989年)
『オープン・マクロ経済学』(共著、同文舘出版、1998年)
『新訂版 国際貿易の理論』(同文舘出版、2011年)
『ケインズとマクロ経済学』(同文舘出版、2013年)
『テキスト国際経済学』(同文舘出版、2017年)
『江戸のCFO ―藩政改革に学ぶ経営再建のマネジメント』(日本実業出版社、2017年)ほか。
閉じる
